13文指小32号
平成13年5月30日
指ヶ谷小学校児童転落事故を調査する会
事務局長 安田耕治様
文京区立指ヶ谷小学校校長
泉 宜宏
本校児童転落事故に関する申し入れについて(回答)
平成11年6月22日に転落事故があり,その3日後の6月25日に逝去された金子麻貴さんの事故は,大変痛ましく,悲しい事故であり,心よりご冥福をお祈り申し上げます。私たち指ヶ谷小学校の全教職員は,このような痛ましく,悲しい事故は二度とあってはならないと痛感しております。私たちは,金子麻貴さんの事故を大切な教訓として,これまで以上に子どもたちにとって,学校が楽しく登校が待たれる「心の拠り所」になるように,保護者・地域社会の皆様と力を合わせて推進していく決意です。先般,貴調査する会からいただいた調査報告書を拝読させていただきました。指ヶ谷小学校としては,事故後,校長,担任を通して悔恨の気持ちをお伝えするため病院へのお見舞いやご遺族の方へのお悔やみ等,できる限りのことを行ってきたと考えておりました。しかし,金子麻貴さんのおいたちの記・ご両親の手記等を拝読し,その悲しみの深さを改めて認識した次第です。ご両親のお気持ちに対する配慮が十分でなかったとすれば申し訳なく,ご両親に対しまして改めて心からお詫びを申し上げます。ご質問の5項目につきましては,文京区教育委員会の回答と重複しますので,教育委員会からの回答に委ねることとし,ここでは,私が平成12年4月,本校に着任以来,教職員と共に教育委員会をはじめ保護者・地域社会の皆様にご協力を得ながら,安全管理及び安全指導に取り組んできた点についてご報告することにより,回答とさせていただきたいと存じます。安全管理及び安全指導についての取り組みの一つとして,毎月,生活指導部を中心とした全教職員による安全指導・避難訓練を実施しております。その中で,校内を点検・調査し,万全を期するため指摘された箇所等は速やかに教育委員会へ報告し,改修をしてまいりました。具体的に述べますと,平成12年度は,体育館の耐震工事,第1階段・第2階段の手すりの嵩上げ,図書室を3階へ移動(旧図書室は校歴室にし,施錠),教室・廊下・階段等の塗装,3・4階のトイレ改修工事,校庭の一部改修等を行いました。平成13年度は,「楽しい学校づくり」の一環として,ランチルームの設置等をはじめ,貴調査する会のご提案を生かして,教職員の点検はもちろんのこと,子どもたちとの共同による点検,保護者との共同による点検を総合的に実施してまいります。さらに,指導面ではテーマを決めて実体験・ロールプレイング等をしながら,生命尊重の視点に立った学習を進めてまいりました。これらの学習に連動させながら,教科・領域等においても安全学習を強化してまいります。平成12年度には,転落事故からの教訓を全校で学ぶことを目的として,全校朝会での追悼を行いました。この全校朝会は,本年度も実施を予定しております。保護者への対応としては,学級ごとによる保護者会等での懇談やPTA有志による「子どもの安全を考える懇談会」を実施してまいりました。子どもたちの健やかな成長と幸せを願う強い思いは,誰しも同じです。私たちは,今後も麻貴さんやご両親の思いを胸に刻んで,子どもを主人公にした学校づくりにさらに精励する所存です。また,貴調査する会から示された「児童も含めた学校施設づくりや安全点検の取り組み」等,具体的な提案も何点かありますが,今後の安全指導面で参考にさせていただきたいと考えております。本年度から,本校でも「学校運営連絡協議会」が発足しました。各界のさまざまなご意見をいただきながら,更に地域社会と共に歩む学校運営に努めていく所存です。